成長の軌跡

小学校教員 「なりたい自分になりたい!在りたい自分で在りたい!」そんな思いを実現していくためのブログです。

一点に集中して全力で

 昨日、一昨日と、連休明け初の仕事をした。久しぶりに同僚と会い、話をすると楽しく感じる。仕事の質問をするとき、電話やメールでするよりも、実際に会ってする方がしやすい。

 ただ、職員室でずっと作業するのは疲れる。電話が鳴る音や、他の人が話していること、他の人の感情が自分の中にどんどん押し寄せてくる。そんな中、仕事をするのはとても大変だ。

 教室での仕事と、職員室での仕事を分けられたら良いが、今の休校期間中は学年で課題を出すために準備をすることが主な仕事。だから、職員室で仕事をしなくてはならないことがほとんどだ。自分で休憩、気分転換を兼ねてする教室での仕事を意図的に作って、やっていく必要がある。ずっと、職員室にいるばかりでは頭がぼーっとしてくる。

 

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 あることに集中しすぎると、視野が狭くなって却って良くない。こう思って生きてきた。今まで、何かに集中しすぎて周りが見えなくなってしまい、上手くいかないことが多かったから。

 

 昨日、友達と電話しているときに、この話題になった。Aさんは、「仕事を、将来自分がやりたいことのためへのステップ」と考えていた。そのAさんの視野は広く、仕事の本質を捉えている。仕事もプライベートも充実している人だ。仕事だけに集中しすぎることは、視野が狭まり、本質からずれたことをしてしまう。そのため、本来そこまで大切でないことに時間をかけたり、逆に大切なことにあまり時間をかけなかったりすることがある、と私は考えていた。だから、Aさんのような生き方は良いなと思った。

 

 私は、自分の仕事自体がやりたいことだ。だから、Aさんのように、仕事をステップアップのための手段と考えることができない。そうすると、仕事ばかりをすることになり、視野が狭くなるから嫌だと思った。

 そこで私は、「仕事自体が自分のやりたいこと。でも、視野を広げるために、仕事以外のことに目を向ける時間が必要だと思う。ただ、この仕事以外で、仕事と同じくらいの情熱、もしくは仕事よりも強い情熱でやりたいと思うことがない。どうすれば良いか」と尋ねた。

 すると、Mさんが「仕事自体がやりたいことだと言えることは、とても良いこと。なかなか仕事に対してそのように言える人はいない。だから、仕事に全力で取り組めば良い。何かに集中して取り組めることは、これからの時代において強みになる。それに、あなたには、複数のことを次々やるより、一点に集中した方が合っていると思う」と言った。

 また、Aさんは「どんな子供に育ってほしいか」と私に聞いてきた。私は、「好きや得意を生かして社会に貢献できる人を育てたい」と答えた。すると、Aさんが、「だったら、まず自分が好きや得意を生かして社会に貢献できる人になることが良いのでは。あなたの好きなことが、今は教育なわけだから、それを全力でやると良い。」と言った。私はこのAさんとMさんの話を聞いて、仕事以外のことで一生懸命できることを探す必要はないんだと思った。

 

 しかし、仕事の一点に集中して全力でいると視野が狭くなり、却って上手くいかないことは解決されていないと思った。そこで、この上手くいかない感じはどうするのが良いのか聞いた。

 すると、Mさんが「上手くいかない状態になる前の傾向を考えると良い。たとえば、仕事をしすぎて疲れるときはどんなとき? 視野が狭くなっているなと感じるのはどんなとき? こういうときには疲れるなと思って、そこで休んだり、視野が狭くなっていると感じて、人に相談したりするのが良いんじゃないかな」 「仕事を全力でやるために、良い状態でいられるようにする。仕事に一点集中するということは、良い状態で仕事ができるようにするということも含めてなんだよ」と言った。

 

 一点に集中して全力でという生き方は私にとってとても楽で、やりやすい。しかし、視野が狭くなり上手くいかなくなるという不安があった。そうならないように、同じ仕事であったとしても、色々な角度から見つめてみる。これが大切で、これも一点に集中して全力でいる状態に含まれている。何かほかにしたいことが見つかるまで、仕事の一点に集中して全力で取り組んでも良いんだと、何だか安心できた。