成長の軌跡

小学校教員 「なりたい自分になりたい!在りたい自分で在りたい!」そんな思いを実現していくためのブログです。

子供への「こんな人に育ってほしい」を まず大人が実践する ~率先垂範、モデリング~

 教員だったら「こんな人に育ってほしい」という思いがあります。

これは、子供がいる家庭でも同じかもません。

 

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はじめに

 私は子供に対して、「自分の好きや得意を生かして、社会に貢献できる人に育ってほしい」という思いがあります。これを友達に話してみました。「まずは自分が、子供になってほしいと思うように生きる必要があるんじゃない?」と言われました。

 確かに、「こんな人に育ってほしい」、そのために色々な手立てを考えるわけですが、そう思っている自分がまずは実践してみることこそ、子供たちのためになるのではないかと思いました。

 

なりたい自分、在りたい自分であるのは難しい?

 なりたい、在りたいと思うということは、今はまだその理想とする状態ではないということが多い。だから、そんな自分になるのは、そんな自分で在るのは結構難しい。でも、なろうとすることはできる、在ろうとすることはできる。

 どうすればなりたい自分になれるか、在りたい自分で在れるかを考え、行動し続ける姿勢を子供たちは見ているのではないか。

 

 率先垂範という四字熟語。

これは、「人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと」という意味。

「こんな人に育ってほしい」という思いを、まずは自分が先頭に立って行っていくのが良いのかなと思います。

 

モデリング

 見本となる人、物を参考に学ぶことを「モデリング」と言います。以前から、モデリングの効果が実証されていました。最近では、どのようなモデリングを示すことがより効果的かという研究がされています。

 

マスタリー・モデル

 最初から完璧に課題をこなすモデルを示すこと。

 

コーピング・モデル

 モデル自身が四苦八苦しながら課題に取り組む様子を示すこと。

 

学習効果の高さは

マスタリー・モデル<コーピング・モデル だと言われています。

 

 既に完璧であるマスタリー・モデルは、課題の到達点を示してくれますが、どうすれば到達点に行くことができるか、その過程が示されません。それに対して、コーピング・モデルは学習者と似た状態から上達していく過程が見られることで、学習者のやる気(動機づけ)も高まり、学習していく過程も良く分かります。

 このことから、たとえ、なりたい自分在りたい自分になれていなかったとしても、自分がモデルとなり、そこに向けて考え、行動する過程を示すことが子供たちの成長を促すことになると考えられます。だから、自分が「子供になってほしい人」になれていなくても大丈夫^^そこを目指してさえいれば大丈夫!

 

おわりに

 「こんな人に育ってほしい」と子供に思ったら、率先垂範でまずは自分が示す。まだ自分がなれていなかったとしても、そこに向かう過程をモデルとして示すことで、子供たちはどんどん成長していくことができるのかなと思います!

 

 

参考文献

www.amazon.co.jp