「話す力・聞く力」、どう伸ばす!?
1年生 国語「話すこと・聞くこと」の
年間指導時数は、
なんと…
たった35時間!!
306時間中の、たった35時間です。
その中で、「話すこと・聞くこと」の資質・能力を育てる必要があります。
「話すこと・聞くこと」の資質・能力を
伸ばすためにはどうすればいいか、
このことについて、記事を書いていきます。
- 1.予想される小学校1年生の実態
- 2.3月にこのように育ってほしい児童像!!
- 3.教科書(光村図書)の「話すこと・聞くこと」の単元配列
- 4.国語「話すこと・聞くこと」以外で取り入れる言語活動
- 5.まとめ
1.予想される小学校1年生の実態
2.3月までに育てたい児童像
3.教科書(光村図書)の「話すこと・聞くこと」の単元配列
4.国語「話すこと・聞くこと」以外で取り入れらる言語活動
5.まとめ
1.予想される小学校1年生の実態
・自分の考えをたくさん伝えたい。
・話そうとしたことをすぐ忘れてしまう。
・長い話は覚えていられない。
・脈絡なく多くのことを話す。話す順序がバラバラ。
・相手の立場にたって話すこと、聞くことが苦手。
・感想が一言。「すごかった。面白かった。やってみたい。」
・勘違いで話す・聞く。
2.3月にこのように育ってほしい児童像!!
・手と目と合図で聞ける。(手を止めて、話す人を目で見て、うんうんと頷きながら。)
・相手の立場を想像して話が聞ける。
・理由と共に自分の考えを話せる。
・即興的に感想を話せる。(帰りの会で、今日の楽しかったことの感想。給食中、食べているものの感想。)
・聞いたことについて自分なりにまとめ、話せる。(朝会時の校長先生の話を教室で説明できる。)
・質問して話をつなげられる。
3.教科書(光村図書)の「話すこと・聞くこと」の単元配列
白四角は、スタートカリキュラムの要素を多く含んだ「話すこと・聞くこと」の単元です。
青四角は、1年生「話すこと・聞くこと」の単元です。
緑四角は、2年生「話すこと・聞くこと」の単元です。
☆マークは、それぞれの単元で考えられる言語活動として、光村図書のHPに載っていたものです。
前期に、学習指導要領の指導事項アとイが集中していることが分かります。
このことから、
前期に
「行動したことや経験したことから、相手に伝わるように、順序立てて話す」ことの指導に重点を置くことが分かります。
学習指導要領の指導事項エは対話型、オは話合いなので、
話し手が発表するアとイが初めの方にあるのは納得です。
後期の単元にアとイはないが、
「行動したことや経験したことから、相手に伝わるように、順序立てて話す」力は引き続き伸ばしていく必要がありますね。
指導事項エは、前期の初めから、後期の終わりまで「話すこと・聞くこと」の中では、一番多くあります。
指導事項オは、スタートカリキュラムの要素が強い「いいてんき」を除いては、
後期の最後に1単元あるのみです。
話し合う力を身に付けるために、設定された単元が1つだけ。
この1単元で、話合いの力を身に付けるのは難しいでしょう。
学級会や係り活動など、折に触れて話合いの機会を作っていきたいです。
各指導事項の単元をいつやるかに合わせて、
「話すこと・聞くこと」の力が身に付くように、
国語以外の時間にも設定する必要を感じました。
4.国語「話すこと・聞くこと」以外で取り入れる言語活動
・算数での説明
・生活科での発表
・国語の他の領域の学習時の発表
・朝のスピーチ
・学級会での話合い
・学校生活で問題が起きたときの話合い
などなど
5.まとめ
年間の指導時数が少ない「話すこと・聞くこと」を国語の該当する単元だけで、
話す力・聞く力を身に付けられるようにすることは難しいでしょう。
だからこそ、「話すこと・聞くこと」の単元配列に合わせて、
国語の他の領域、他教科、教科外、あらゆる場面で。
力を付ける場面を設定する必要がありますね。
「話すこと・聞くこと」については、今後も書いていきます。
具体的な、該当単元外で取り入れられる言語活動例も書いていきたいと思いますので、もしよろしかったらそちらもご覧ください^^
最後までお読みいただきありがとうございました!