「今このとき」を味わう
疲れて家に帰る。服を脱ぎながら晩御飯の準備をする。お酒をコップに注ぐ。お酒を飲みながら晩御飯の準備をする。準備ができたら、youtubeを見ながら晩御飯を食べる。これは、疲れているときの私の帰宅後の行動だ。晩御飯を大して味わいもせず早食いする。常に何かし続け、昼間仕事で失った時間を取り戻そうと、複数のことを常にする。結果、何を食べたか、何を見たか、何を飲んだかあまり覚えていないことがしばしばある。
曽子が書いた「大学」にこのように記されている。
心ここに在らざれば、視て見えず、聴きて聞こえず、食らいてその味を知らず。これを身を修むるには、その心を正しうするに在りという。
意味は、意識があっちへ行ったりこっちへ行ったりして、止まる所がなければ、本来視えるものも見えず、聞こえるものも聞こえず、食べて味わいがあるものも味わえないである。
疲れて帰宅した後に整えるのは、
服装でもなければ、晩御飯でもない。youtubeで楽しみを得るのではなく、飲んで1日を労うのでもない。まず整えることは、自分の心。 心を本来ある所に戻すことだ。
戻すためには、
・深呼吸をすること。
・鏡を見ること。
・ノートに気持ちを書くこと。
・あえてゆっくり動くこと。
・ゆっくりストレッチすること。
・空を見上げること。
などがある。
視たものを、聞いたものを、食べたものを、飲んだものを味わうためには、まず心を正しい位置に戻す必要があるのではないか。
最後まで読んでくださりありがとうございました^^