子どもに任せることを増やす
子どもたちにどの程度任せるべきか。これを大学生時代に私は考えていた。
大学生時代、私はたくさんの支援員や指導員をやった。
小学校1年生支援員、学習支援員、理科支援員、水泳指導員。
その時感じたことは、同じ授業内容をやっていても教員によって子どもたちに任せる範囲が大きく異なるということだ。
例えば、理科の「物の溶け方」では、
食塩の量を子どもたちが測るように授業を計画する教員、
食塩の量を教員が測って授業準備をする教員がいた。
授業で何を目的とするかによって、子どもたちがすることを何にするかは変わる。
しかし、私は基本的には子どもたちができることは子どもたちにやってもらうことがいいのではないかと考える。
係活動のポスター作り
子どもたちに任せる範囲を広げる
年に3回、係活動を変える予定だ。
夏休み前の係活動のポスターは、画用紙に「係名を書く枠、メンバーを書く枠、目標を書く枠、何をするかを書く枠、いつするかを書く枠」を印刷したものを子どもたちに配り、内容だけを子どもたちが考えるというものだった。
今回、夏休み明けの係活動のポスターは、無地のB4の画用紙を子どもたちに配った。
書くことはあらかじめ伝えた。
「係名、メンバー、目標、何をするか、いつするか」
やってみて
無地の画用紙を配った時、子どもたちは「難しそう。できるかな。」という声を出した。しかし、実際にやってみると、どんどんポスターをつくっていけた。
子どもたちのつくったポスターを見ると、
メンバーを書く枠を本の形にする、読み聞かせ係。
空いてる場所に漫画の絵を描く、マンガ係。
子どもたちの創意工夫が生まれた瞬間だと感じた。
子どもたちに任せる範囲をどう決めるか
子どもたちに任せる範囲を広げることは、メリットだけでなく、メリットもある。
時間が多くかかること。
思いもよらない方向に進んでしまうこと。などが考えられる。
そこで、子どもたちに任せる前に、
どのように進めていくかを十分に説明することに気をつけたい。
そうすることで、子どもたちは安心して創意工夫できるのではないか。
また、多くのことを子どもたちに任せることで、
子どもたちの自己有用感、所属意識、やればできるという自信をもつことにつなげられることを期待したい。
クラスのことをどんどん子どもたちに任せていきたい。