成長の軌跡

小学校教員 「なりたい自分になりたい!在りたい自分で在りたい!」そんな思いを実現していくためのブログです。

私にとって長時間働くことは、あまりにも簡単すぎる

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教員をしていて、良い人が多いなと感じています。皆、こどもたちのために朝早くから夜遅くまで働いています。何か頼まれれば、急なことであっても引き受ける人も多いです。ほとんどの人が、なりたくてなった職業ですから、仕事をしている間は少なくとも充実した気持ちでやっているのでしょう。だから、長時間働いても文句は言うが、どうにかしようと思う人が少ないのではないでしょうか。

 

そう考える私も、朝早くから夜遅くまで働いていた教員の一人です。「こどもたちのため」と大義名分を掲げて長時間働くことって、私にとっては簡単なことなんですよね。一生懸命に頑張っていると、自分は頑張っているなと安心でき、充実感を感じられるからです。

 

しかし、これだと余裕がなくなっていくのを強く感じます。そして、気付かない間に不満な気持ちが溜まっていき、休日には遊ぶ気力がなくなってしまう。また、想定外のことが起きたときに耐えられる力が弱くなり、つい感情的になってしまう。果たして、このような状態で働いていることは、本当に「こどもたちのため」と言えるのか、私は疑問をもつようになりました。

 

余裕をもつことで、授業のアイディアが出てくるし、先を見据えた計画的な仕事ができるし、こどもたちの前でも明るく笑顔でいられます。だからこそ、もっとこどもたちのためにできる力が残っているなと感じても、敢えてそこで仕事を打ち止めするのです。これは、私にとって今までの考え方からするとありえないないことなのです。罪悪感を感じことになります。しかし、本当の意味で「こどもたちのため」を実現するためには、ここで余裕を作るしかない。そして、作った余裕で、趣味に時間を使ったり、友達と話したりできます。ここで感じたことや、広がった視野が、こどもたちの前に立ったときにいかされ、本当の意味で「こどもたちのため」になるのではないでしょうか。

 

教員である私にとって、長時間働くことは、あまりにも簡単なことなのです。しかし、本当に「こどもたちのため」を考えるのであれば、断固たる決意をもって長時間働かないと決める必要があると考えています。そして、生み出した余裕を使って、したいことをしようと思っています。

 

私にとって、今したいことは、教材研究だったり、読書だったり。これでは、仕事しているのと変わらないと思うかもしれませんが、全く違うのです。ここでの教材研究や読書は、「こどもたちのため」ではなく、「自分のため」と考えて行っています。ここら辺の考え方の違いをもう少し言語化できるといいなとは思いつつ、今日はここまでにします。