だったらこうしてみたら
友達から、村松努さんのTEDのプレゼン動画を紹介された。見てみると、村松さんの考え方は自分が理想としている教育とかなり近い。というかそのものではないか!という感じを受けた。
村松さんの考え方は、「こうしたい!」という思いを抱えた人に、「どーせ無理」という言葉をかける人が多い。「こうしたい!」と言う人に「だったらこうしてみたら?」と言える人が増えれば、この世からいじめや戦争はなくなるというものだ。
この「どーせ無理」という言葉、浴びせられたことのある人は少なくないのではないか。僕自身も何度もこれに似た言葉を浴びてきた。「どーせ無理」という言葉は、たとえ声に出さなかったとしても、その人の態度に現れる。そうして、「こうしたい!」と思う心をへし折るのだ。
そしていつの間にか、「どーせ無理」という言葉を一番自分に浴びせる相手は、自分自身になる。「何かやってみたい!」と思っても、「いや、自分には無理か」とどこからか声が聞こえてくる。
最大の味方であるはずの自分自身が、気づいたら最大の敵になっている。こうなってしまっては自信をもつことがいよいよ難しくなる。
村松さんは、「こうしたい!」と思って挑戦しているときに、不安や恐怖、恥ずかしさや辛さといった感情を抱えるということは「成長している証拠」だと述べている。こういう感情を抱いたのであれば、「ただいま成長中」と思えばいいのだと言っている。
自分が「こうしたい!」と思ったときに、「だったらこうしてみたら」と自分に声をかけてあげることで、自分を信じてあげることになる。そしてそれが、自信につながる。
こどもたちは、「こうしたい!」という気持ちを強くもっている。そんなかけがえのない気持ちに大人が蓋をするのではなく、「だったらこうしたら」と解決の手段を示すことで、その子たちを励ましていきたい。そうすれば、この世界はもっと楽しい世界になるに違いない。